DOCTORビジネス健康術
一覧へ戻るデキスギさんの「憩いの場」を探せ
前回はうつになりやすい性格として知られている性格傾向である「メランコリー親和型性格」についてご紹介させていただきました。
他者配慮や責任感が強く、自らを犠牲にしがちな人のことで、デキるビジネスパーソンに多く注意が必要であるというお話でした。
いくつかの対策をご紹介しましたが、性格やものごとの捉え方というのは長い人生の中で培ってきたものであり、簡単に変わるようなものではありません。しかし、あまりにもストレスが溜まってしまったり、生きづらさを感じるようになってしまった時には「適度にテキトーになる」こともストレスマネジメントの観点から非常に重要だといえます。
適度にテキトーになること=「自分ルール」からの解放
とはいえ、メランコリー親和型性格の人たちはこれまでの人生の中で、周りを慮ることで信頼を勝ち得てきたわけです。
言うならば彼らにとっての長年の「必勝パターン」なので、これを一朝一夕で変えることは本当に難しい。「わかっちゃいるけど」の世界なわけです。
たとえ「第三者にグチをこぼすことがストレスに有用」と言われても、すんなりと受け入れ難いのではないかと思います。どうすれば良いのでしょうか?
「サードプレイス」のすすめ
サードプレイスとは、アメリカの都市学者のレイ・オルデンバーグ氏の提唱している概念で、「職場でも家庭でもない第三の場」であり、「心地の良い第三の居場所」のことです。
「毎日デキスギ君」状態のあなたには、まず気を抜ける空間、テキトーになっても信頼が壊れない関係性を見つけることがよいでしょう。 それは、仕事の関係者や家族親類とは関係ない、趣味のコミュニティであるとか、職場関係の人が絶対に来なさそうなバーで話し相手を見つけるのもいいかもしれません。
そこで大事なのは、普段の優等生キャラを「キャラ変」してみること。
たとえそれで関係構築が失敗したとしても、その場に二度と顔を出さないようにすればよいだけなのでノーリスクです。 ストレスマネジメントの観点からも、固定された人間関係のなかで仲がこじれたりすると心理的なダメージが大きくなります。
第三のコミュニティを持つことは大きなリスクヘッジになり、パフォーマンスを安定化させるのに大いに役立ちます。
仕事が終わったら「いつものメンバー」「いつもの店」もいいものですが、たまには長期的なストレス対策ということであなただけの「憩いの第三の場」を開拓してみるのはいかがでしょうか。

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鈴木 裕介
ハイズ株式会社 事業戦略部長 日本内科学会認定内科医 2008年高知大学医学部卒業。一般内科診療やへき地医療に携わる傍ら、高知県庁内の地域医療支援機構にて広報や医師リクルート戦略、 医療者のメンタルヘルス支援などに従事。2015年より現職。


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