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最近よくロカボナッツなどの商品を見かけたり、耳にすることが多いですよね。
では『ロカボ』とはなにか、お話したいと思います。
ロカボとは
『ロカボ』=『糖質制限』をイメージする方も多いかと思いますが、実は、『糖質制限』と『ロカボ』では、意味合いが大きく違います。
『糖質制限』とは、一般的に1食あたりの糖質量は20g以下とし、1日の総糖質量を60g以下にすることと言われています。糖質を抑えることで体内からブドウ糖がなくなると、代わりに蓄えていた脂肪からケトン体がつくられ、エネルギーとして利用されるようになります。脂肪をつくりづらくするだけではなく、体の余分な脂肪分を燃やすという考え方です。
このようなマークがついた商品を見たことがある方もいるのではないでしょうか?
『ロカボ』とは、食・楽・健康協会という協会が商品登録している言葉になり、1食あたりの糖質量は20〜40g、間食の糖質量は10gまで、1日の総糖質量を130gに抑えることを推奨としています。
厳しい糖質制限をせず「おいしく楽しく適正」を目指していて、ケトン体をエネルギーとして利用するわけではありません。あくまでブドウ糖をエネルギーとした上で適正量とし、たんぱく質、脂質、食物繊維をしっかり摂取することで、血糖値の上昇を抑えるという考え方です。
そのため、空腹感は敵となり朝昼夜の3食を食べることや、1食当たりの糖質量の下限は決まっていることも特徴的です!
ちなみに、日本人の平均糖質摂取量は1日あたりおよそ「270〜300g」と言われています。おにぎりが1個約40g、食パン1枚約30gなので、これらにプラス糖質が少ない野菜を中心としたおかずや、白米や小麦粉よりも糖質が少ない玄米・雑穀米を食べることをおすすめします。
より『ロカボ』について詳しく知りたい方は一般社団法人食・楽・健康協会のホームページをご確認ください。
先ほどから何回か出ているケトン体は、糖質制限で糖質量を1日50g以下に制限すると、脂肪からエネルギー源としてケトン体が生成され、痩せやすくなると言われています。
しかし、ケトン体が作られることにより、血管内皮細胞に障害を起こす可能性や、ケトアシドーシスという、インスリンの絶対的欠乏が起こす症状(いわゆる糖尿病)などの異常が発生する可能性もあるとされています。
また、体臭がケトン体特有の甘酸っぱく、果物が腐ったようなにおいになるとも言われているので、ゆるやかな『ロカボ』ダイエットをおすすめします。

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小野 実桜avivo株式会社 事業推進部 ヘルスケア事業グループ
管理栄養士
≪資格≫
管理栄養士/栄養士
睡眠栄養アドバイザー
管理栄養士国家資格取得後、フィットネスクラブにて栄養指導、特定保健指導、健康セミナー・イベント企画運営業務に携わる。現在はavivo株式会社にて、皆さまの気持ちに寄り添い、無理なく楽しみながら取り組めるような健康づくりの“キッカケ”を作れるよう、サポートに従事している。
≪Message≫
お仕事をするのも、好きなことをするのも“健康”が一番ですよね。日々の日常生活の中で少しだけ!
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皆さまの身体の不調を改善し、健康づくりのキッカケを一緒に考えていきましょう!



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