DOCTORビジネス健康術
一覧へ戻る鼻呼吸でビジネスパフォーマンスをアップしよう
皆さんは一日に何回呼吸していますか?
答えは、なんと、約3万回です。
呼吸とは、空気(酸素)を体内に入れて二酸化炭素を吐き出す単純な行為で、我々は無意識に行っています。安静時の平均的な呼吸回数は1分間に20回程度です。
24時間に換算すると、28,800回。約3万回も空気が口や鼻を行ったり来たりしているのです。その日常生活の何気ない3万回の呼吸の中に、仕事のパフォーマンスを上げる秘訣が隠れています。
そのポイントは「鼻呼吸」です。
鼻は高性能な空気清浄機
鼻の中にはたくさんの毛が生えています。この毛が空気中のゴミやウイルスを絡めとり、きれいな空気だけを肺に送り込む役目をしてくれています。また、鼻は異物が入ると「くしゃみ」として反射的に押し出す機能が備わっています。
しかし、口は鼻のように空気のフィルター効果もなく、反射を使って異物を外へ排出することが出来ません。口呼吸をしていると、ばい菌や異物が肺や器官に入りやすくなるのです。ビジネスパーソンの大敵は風邪。風邪をひくと一気にパフォーマンスが落ちてしまいます。
風邪は外からウイルスが体内に入ることが原因と考えられていますので、風邪を防止するために鼻のフィルター作用を使わない手はありません。
痛い虫歯は鼻呼吸で予防する
読者の皆様は虫歯のご経験はありませんか?虫歯の痛さを我慢して仕事を続けるのは、考えただけでも憂鬱になもの。痛みによってビジネスのパフォーマンスが落ちるのは間違いありません。
実は、口呼吸は虫歯予防の観点からもお勧めできません。
口呼吸をしている方は、常に口の中に空気が入ってきて、唾液が蒸発して乾燥しやすくなります。唾液には口の中を清潔と湿潤に保つ役割があります。唾液量が増えることで、歯の洗浄効果が発揮され、歯を守ってくれるのです。
唾液が蒸発してしまうと、口の中に雑菌が繁殖しやすくなり、虫歯や口臭の原因になります。つまり、鼻呼吸は虫歯予防や口臭予防の側面もあるのです。
すぐにできる鼻呼吸への一歩
このようにたくさんのメリットがある鼻呼吸。しかし、無意識ですと口が開き、ついつい口呼吸をしている方が多いかもしれません。鼻呼吸を生活に入れるには、まずは口の周りの筋肉を鍛えることがスタートです。
意識的に口を閉じて鼻呼吸するには、口の周りの筋肉を鍛えて口を閉じる状態に慣れることが必要です。仕事生活の中でできることとして、食事や間食を食べるとき、30回以上噛む癖を付けてください。自然と口の周りの筋肉が鍛えられます。
また、ガムを噛んだり、アイスキャンディーの棒など固いものを唇だけで数分間挟む訓練も効果的です。鼻呼吸のメリットはこれらの他にもたくさんあります。
仕事の中で出来る簡単な体調管理術。ぜひ身につけて下さいね。

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裵 英洙 (はい えいしゅ)外科医、病理専門医として勤務医時代を過ごした後、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネス・スクール)で医療経営・ヘルスケアビジネスを学ぶ。在学中に、医療コンサルティング会社を設立。現在も臨床業務をこなしながら、医療機関経営コンサルティング・ヘルスケア企業アドバイザリー・ヘルスケア系ベンチャー支援業務などを行っている。『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』(ダイヤモンド社)など著書多数。


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