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2016.07.28健康術

花粉症の治療は夏にしよう!

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喉元過ぎれば熱さ忘れる

梅雨が開け、いよいよ本格的な夏が到来しています。

毎日働くビジネスパーソンにとっては夏バテや脱水症、クーラーによる夏風邪などが煩わしい時期なのかもしれません。

みなさんはもう半年前のことなど忘れてしまっているかもしれませんが、一年のうちで一番働く人を困らせているものといえば、やはり花粉症。

鼻水や目の痒みで仕事にならなかったあの時期が終わってくれてホッとしている人もいることでしょう。


花粉症治療は「和らげる」から「治す」時代へ

「減感作療法」という聞き慣れない言葉をご存知でしょうか。

もともと気管支喘息やアトピー性皮膚炎など、重度アレルギーの患者さんに対する治療法だったのですが、つい近年よりこの治療法が花粉症(アレルギー性鼻炎)の治療にも応用され始めています。


減感作療法とは、少量のアレルギー物質を日々わざと暴露させることによって体を慣れさせる治療法です。

例えば、日本人の3人に1人がアレルギーを持つと言われているスギ花粉ですが、このスギ花粉から抽出したごく少量のスギ花粉エキスを、スギ花粉症の患者さんに毎日内服してもらいます。

これにより、スギ花粉がいつも体の中にある状態が続き、次第に体がそれに慣れてしまいアレルギー反応を起こさなくなるという仕組みです。


治療のタイミングは夏

この減感作療法、今までは注射での治療がメインで、かつ原則として入院が必要な大掛かりな治療でした。

これが近年、外来診療による自宅での飲み薬で治療ができるようになり、爆発的に治療を受けられる人が増えています。


現在は日本人のアレルギーの原因としてトップの「スギ花粉」と「ダニ」に対する治療薬のみが保険診療として認可されていますが、おそらく今後次々と他のアレルギー物質の治療薬も開発が進むことでしょう。

注意点としては、この治療は時間がかかるということです。

1日1回毎日内服し、これを休まず最低2年間続ける必要があります。

推奨としては更に3年間で、計5年間の治療が勧められています。長い治療にはなりますが、これを完了できればほとんどすべての人が、現在のアレルギー性鼻炎の症状が軽くなった、あるいは症状が消失したという実際の治療データが得られています。

この治療は花粉の非飛散期に開始しなくてはいけませんので、希望のある方は夏から秋に医療機関に相談に行くようにして下さい。

タイミングを逃してしまうと、花粉飛散期の半年を待たねばなりません。


春先の花粉症で仕事の能率を落とすことなく、年間を通じて高いポテンシャルを維持できるビジネスパーソンを目指したいですね。



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内藤 祥

東京ビジネスクリニック院長 北里大学医学部卒(M.D.) 慶應義塾大学大学院経営管理研究科卒(MBA) 沖縄県立中部病院で救急医療をトレーニング 沖縄県立西表西部診療所で離島医療を実践 専門は総合診療

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