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一覧へ戻る口唇ヘルペスってどんな病気?
口唇ヘルペスは「熱の華」ともいわれる、ありふれたウイルスによる感染症です。
口唇ヘルペスの症状
⼝唇ヘルペスは、唇やその周りに軽い痛みを伴う⽔ぶくれができる病気です。
「熱の華」ともいわれ、⾵邪や発熱、疲れやストレス、生理前などで免疫⼒が落ちている時に症状がでます。
最初に唇にチクチク・ピリピリという違和感があった後、痛みを伴う⽔ぶくれが数個でき、3〜5⽇程度でかさぶたになって治る、という経過をたどります。
⽔ぶくれなどの症状がでている時期は、直接触れたり、唾液などから他⼈にうつしてしまうリスクがあるので、チクチク・ピリピリという違和感があったらすぐに対処することが⼤切です。
口唇ヘルペスの原因
⼝唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによる感染症です。
単純ヘルペスウイルスはありふれたウイルスで、成⼈の半数以上の⽅が、⼦どものころにすでに感染していると⾔われています。
感染の際、多くの場合は症状はありません。
免疫力が落ちた時にウイルスが活動しはじめ、皮膚表⾯にまで広がると、⼝唇ヘルペスの症状が出ます。
口唇ヘルペスが再発する原因
⼝唇ヘルペスの症状が治まっても、ウイルスは⽣涯にわたって体の中(神経)に潜伏します。
口唇ヘルペスの再発には、前兆があります
⽔ぶくれができる前に、唇やその周りにピリピリ・ムズムズという違和感や、チクチクするような痛み、かゆみがあらわれるのは、体の中で活動しはじめているから。前兆の時点で、すぐに対処できるとベストです。
再発するのはどんな時?
忙しい時や寝不⾜、試験や仕事などでストレスを感じた時、⾵邪や発熱、生理前などで免疫⼒が落ちている時に、ウイルスが活性化し、再発します。
⼝唇ヘルペスは⼀⽣治らない?
体の中(神経)に潜伏している単純ヘルペスウイルスを排除する⽅法は、残念ながらありません。
しかし、適切な治療や⽣活の⼯夫で、⽔ぶくれなどの症状を軽減したり、症状が出ずにすむ場合もあるので、治るまでの期間を短くすることができます。
また、年齢や⽣活環境によって再発頻度が変わってくることがありますので、⼝唇ヘルペスとうまく付き合っていく⽅法を⾒つけることが⼤切です。
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渡辺大輔先生
監修医師:愛知医科大学医学部 皮膚科学講座 教授 渡辺大輔先生