COLUMN健康コラム
一覧へ戻るストレスと栄養について

現代社会においてストレスは避けられないものです。
食事からもストレスに打ち勝つ対策を覚えておきましょう。
ストレスがかかった状態が続くと、胃痛・腹痛・腰痛・肩こり・不眠・イライラ・落ち込み・慢性疲労などが起こります。
また、ストレスは食事の摂り方にも関係があります。ストレスを感じた時に特定の栄養素を消費してストレスから身を守ろうとする為、その栄養素が不足すると免疫力が弱まり、体調不良のもとになり悪循環になります。ストレスに負けない体を作るために、消費された栄養素とストレスに打ち勝つ栄養素をしっかり補っていきましょう。
ストレスで消費される栄養素
たんぱく質・・・ホルモンの材料になります。
食材:肉、魚、卵、大豆製品
ビタミンB群・・・ビタミンB群は、タンパク質や糖質をエネルギーに変える役割。疲労回復にも不可欠です。また、神経伝達物質の材料にもなる為、不足するとイライラや情緒不安定を招きます。
食材:玄米、肉、魚、卵、牛乳・乳製品、レバーなど
ビタミンC・・・抗ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」の材料になります。また、免疫力を高めます。
食材:野菜、果物全般
ストレスに打ち勝つ栄養素
カルシウム・・・イライラや不安を静めます。
食材:牛乳、チーズ、ヨーグルト、小魚、干しエビ、小松菜、水菜など
マグネシウム・・・カルシウムの吸収を助けます。
食材:大豆製品、あさり、ほうれん草、蕎麦など
※カップめんなどの加工食品を多くとるとマグネシウムの吸収を妨げてしまうため、摂り過ぎには注意です。
ビタミンE・・・自律神経を調整するのに役立ちます。
食材:ナッツ類、アボカド、カボチャなど
ストレスが多い生活の中で、欠食や暴飲暴食、偏った食事など、食生活が不規則になると更にストレスに拍車がかかります。出来るだけ1日3食規則正しく腹8分目で食べる事が大切です。また、美味しいものを楽しく食べる事も精神を安定させて心の栄養補給になります。ゆっくりリラックスして食事を食べる時間も作りましょう。
【喫煙は要注意】
ストレスを紛らわすためにタバコを吸う人も多いかと思いますが、喫煙により体内の活性酸素が大量に発生し、活性酸素を除去するために、ビタミンCを大量に使います。(ビタミンCの1日の推奨量は100mg。タバコ1本あたりビタミンC25mgも消費します。)
ストレスでビタミンCが使われている状態の為、更にストレス状況を悪化させてしまうのです。タバコでストレス解消をせず、他のストレス解消法を見つけられると良いですね。