COLUMN健康コラム
一覧へ戻る肉の脂と魚の油どこが違う?
肉の脂も魚の油もとることでの良い点、気を付けるべき点があります。違いを覚えて、上手に食事に取り入れていきましょう。
「脂」と「油」
あぶらは2種類あり、常温で固体になるのが「脂」、液体になるのが「油」です。主に肉に含まれるのは「脂」、魚に含まれるのは「油」です。
また、脂肪は大きく分けると「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分かれます。
● 飽和脂肪酸 ●
常温で「固体」になる。摂り過ぎると悪玉コレステロールや中性脂肪を増やし、心疾患のリスクを高める。
(肉以外にもバターや乳製品にも多く含まれます。)
● 不飽和脂肪酸 ●
常温で「液体」になる。悪玉コレステロールを減らし、心疾患のリスクを下げる
(魚以外にも植物油に多く含まれます)
肉は悪者のように感じてしまいますが、どちらも身体作りに必要なたんぱく質源でもあります。魚ではとれない肉に豊富な栄養もあり、コレステロールは身体の細胞を作る働きをしているので、適度に必要なものです。肉料理に偏らず、魚料理を食べる機会を増やすことを心掛けていきましょう。
● 肉 ●
・赤身の多い肉を選ぶ
特に脂身の多い肉は飽和脂肪酸が多く含まれます。例えば、豚肉の場合はヒレ<もも<ロース<バラの順に多くなります。
また、ひき肉よりも塊の肉の方が脂の量をおさえられます。鶏肉の場合は、皮の部分に脂が多いため、もも肉よりもむね肉を選ぶことで脂の量が抑えられます。
● 魚 ●
・魚の油は酸化しやすいのが欠点です。
天日干しにしている干物では脂が酸化した状態なので、良質な油をとる面では望ましくありません。
・新鮮な刺身は加熱をしていない状態で、しっかり取り入れることができておすすめです。
・魚缶は新鮮な状態で缶に密閉されて加熱調理をするので栄養が損なわれずしっかりとれます。