COLUMN健康コラム
一覧へ戻る睡眠をしっかり取る為に朝ごはんでスイッチを!
新年度を迎えてそろそろ1か月です。環境の変化で疲れが溜まりやすい時期ですね。次の日に疲れを残さない為には質の良い睡眠が大切です。質の良い睡眠と朝ごはんには意外な関係があります。
朝ごはんと睡眠の関係
睡眠には眠気を誘う「メラトニン」というホルモンが必要です。メラトニンの分泌量が増える事で眠くなります。メラトニン は「トリプトファン」というアミノ酸を材料にして作られます。トリプトファンを多く含む食品はすぐにメラトニンに合成されるのではなく、トリプトファン→セロトニン→メラトニンと時間をかけて合成されます。朝ごはんをしっかり食べる生活リズムを作る事で夜にはメラトニンの合成が進み、質の良い睡眠につながります。
また、朝ごはんは体と脳の活動を始めるスイッチになります。朝ごはんを欠食することで、学習や運動能力のパフォーマンスが低下したり、やる気も低下するという研究が報告されています。また、体温が上がらず代謝が下がり、肥満につながるという報告もあります。
朝ごはんを食べる時間が無い、朝は食べる気がしないなど、様々な理由があるかと思います。就寝前に夕食をお腹いっぱい食べて、朝に胃もたれを感じる方は、寝ている間に食べたものが消化し切れず内臓脂肪に変わってしまう心配があります。また、寝ている間も胃腸が休息できない状態になる為、睡眠の質の低下につながります。食べ過ぎていると感じている方は、まずは夕食を少なめにして朝食をしっかり食べると翌日の元気につながります。
●理想的な朝ごはんとは●
朝食で必要な栄養素は、脳のエネルギー源になる糖質、メラトニンの材料になるトリプトファン、メラトニンの合成を助けるビタミンB6です。
ご飯、焼き魚や卵、納豆などの和定食はベストメニューです。
簡単メニュー
・バナナトーストと牛乳
<バナナトースト>
①食パンにバターを塗り、スライスしたバナナをのせる。
②はちみつをかけてトースタで5分焼く。
・にら玉雑炊
①水を煮立たせ、キッチンばさみでカットしたニラを入れる。
②ご飯1膳を入れ、鶏がらスープの素で味付け。
③最後に溶き卵を落とし、胡麻油少々入れて火を止める。