COLUMN健康コラム
一覧へ戻る食の安全を考える(食中毒、賞味期限と消費期限)
食中毒は特にジメジメした梅雨の時期から真夏にかけて発生率が高くなります。飲食店や大量調理での食事が主な原因というイメージはありますが、家庭の食事での発生率は全体の3割を占めています。涼しい時期と同じような食事の管理をしていると要注意です。
家庭での食中毒予防
食中毒予防の3原則は
①菌をつけないこと
②菌を増やさないこと
③菌を殺す(消滅させる)こと
①菌をつけない
・こまめに手を洗い清潔にする。手を拭くタオルも清潔なものを使う
・まな板は食材ごとに使い切るかその都度洗う
・洗える食材は洗う
・残った食品を保存する時は、蓋やラップでしっかり密閉をする。 肉汁や魚の水分が他の食品に付着しないように
②菌を増やさない
・生鮮食品の購入後はすぐに帰宅し冷蔵庫に保存する
・食品は食品表示に従って保存する
・冷蔵庫は10℃以下に、冷凍庫はー15℃以下を目安にする
・食品の解凍は常温を避けて冷蔵庫か電子レンジを利用する
・調理したものはなるべく早く食べ切る
③菌を殺す(消滅させる)
・加熱調理の際はしっかり加熱する(中心温度75℃1分以上が目安)
・作って長時間経過した食品はしっかり火を通す
・調理器具、まな板、食器は熱湯消毒か抗菌スプレー、漂白剤で清潔にする
<夏のお弁当にも要注意>
・おにぎりは素手で握らずラップを使う
・おかずやご飯は冷める前に蓋を閉めない
・生野菜入れず加熱したものを入れる
・仕切りには食品を使わず、アルミカップやバランを使う
・自然解凍が出来る冷凍食品など活用し保冷剤代わりにする
賞味期限と消費期限
食品には「賞味期限」や「消費期限」が記載されていますが、食品によって使い分けされています。
【賞味期限】
常温で保存出来る食品に表示されています。美味しく食べられる期限が表示されているので、賞味期限を過ぎても食べられなくなるとは限りませんが、期限内に食べるようにしましょう。
主な食品…缶詰、レトルト食品、カップ麺、スナック菓子など
【消費期限】
長く保存が出来ないものに表示されています。開封していない状態で食べても安全な期限が表示されています。消費期限内に食べるようにしましょう。
主な食品…弁当、食肉、生菓子、惣菜など
どちらの期限も開封していない状態で表示されている保存方法に従って保存することが条件です。一度開封したものは早めに食べ切りましょう。