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2016.09.22健康術

大人ニキビ、治療のコツ教えます

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ニキビの原因は毛穴の目詰り

残暑が厳しい今日この頃、皮膚のトラブルで受診する患者さんが増えてきます。

その中でも働く若い世代の受診理由で特に多いのが、大人ニキビ。

思春期の中高生たちのニキビとは少し違った背景がありますが、大人ニキビもホルモンの影響や皮膚の汚れなどによって、毛穴の皮脂腺に目詰りを起こすことが原因とされています。


女性のみならず男性の受診も多く、仕事で毎日忙しい中でも肌の状態を綺麗に保つ配慮ができるビジネスパーソンの意識の高さを感じます。


ニキビは色分けすべし

慣れた患者さんだと「白ニキビが赤ニキビに変わってしまったので受診しました」というような話が出てくることもあるくらいなのですが、ニキビは白色、黒色、赤色、黄色の4種類を見分けることでその治療方法が判断できます。


白色は毛穴の皮脂腺が目詰まりを起こしている状態、黒色は時間が経ってその皮脂腺が酸化してしまっている状態、赤色はここに細菌感染を起こしている状態、黄色は強い炎症を起こして膿が溜まっている状態のことを指します。

白色が軽症で、黄色に向かうにつれて重症なのですが、治療やスキンケアなどによりそれぞれの状態を行ったり来たりします。


ニキビには抗生物質、は間違い

今年4月にニキビ治療の診療ガイドラインが8年ぶりに改定され、医学的な根拠の下に治療方法がより明確になりました。

今回の指針で特に重視されているのが、抗生物質の使いすぎに注意という点です。

「ニキビ=抗生物質で治療」という認識の患者さんが多く、不必要な抗生物質が濫用されている印象がありますが、繰り返し抗生物質を使用することにより薬が次第に効きにくくなりニキビが残りやすくなる可能性もあります。


先ほどの色分けで言えば、抗生物質が効果的なのは、赤色と黄色のニキビのみです。膿がなくなり赤みが引けば抗生物質は早期に中止し、黒色や白色では毛穴を開く薬や角質を剥がす薬に切り替えて維持療法を行うことが奨められています。

同時にこまめな洗顔で汚れを残さないことや、規則正しい生活、食生活の改善なども当然ながら重要です。


適切なケアで内面も外見も磨き上げ、魅力あるビジネスパーソンを目指したいですね。



AUTHOR
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内藤 祥

東京ビジネスクリニック院長

北里大学医学部卒(M.D.)
慶應義塾大学大学院経営管理研究科卒(MBA)
沖縄県立中部病院で救急医療をトレーニング
沖縄県立西表西部診療所で離島医療を実践
専門は総合診療

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