COLUMN健康コラム
一覧へ戻る食事から花粉症対策

今年は例年に比べると暖冬でしたね。
冬の時期の気温が高いと花粉の飛来する時期も早まるということをご存知でしたか?
とくにスギの花粉は1月の気温が高いほど花粉の飛来が早いと言われています。
そのため、1月くらいから花粉症の症状が出始めた方も多かったのではないでしょうか。
「花粉症=薬を飲んで和らげる」のイメージを持たれている方も多いと思いますが、食事からでも花粉症の症状を和らげることができます。
そもそも「花粉症」とは、花粉が体内に入って引き起こされる免疫反応です。
免疫反応が過剰になりすぎる反応をアレルギーといいます。
一般的に花粉症のアレルギー反応としては、身体が花粉を外に出そうと「くしゃみ」や、「鼻水」や「涙」で花粉を洗い流そうとします。
そのほかにも「皮膚が荒れる」、「咳やぜんそくが起こる」などの症状がみられます。
人によって、花粉などのアレルゲンに対する許容量には個人差があり、許容量を超えてしまうと免疫反応が過剰になり、アレルギー症状が引き起こされます。
そのため、大人になってから花粉症になる方も多いです。
では、食事から花粉症を和らげるポイントをいくつかご紹介します!
1 外界からの侵入を防ぐ!
花粉は呼吸からだけでなく、皮膚からも侵入してきます。
それらを防ぐには、肌のバリア機能を高めること。バリア機能とは皮膚や粘膜の保湿や潤いを維持することです。
そこで必要なのが、ビタミンAです!
ビタミンAはほうれん草や人参などの緑黄色野菜や海藻、青魚に多く含まれていますので、積極的に摂りましょう。
また、青魚に含まれるEPAやDHAには、アレルギーを起こす物質を刺激する酵素の働きを抑える効果があるので、お刺身や焼き魚などで摂っていきましょう。
2 身体の中から症状を抑える!
身体の中では、免疫機能と花粉が対抗することで症状が出ます。
その症状を最小限におさえるには、免疫力の底上げが大切です。
免疫力を上げるには、腸内環境を整えておくことが良いとされています。
腸内環境と言えば発酵食品!ですね。
ヨーグルトや納豆、お味噌も発酵食品です。
腸内環境を整えるおすすめ食材は、前回の「自分に合う菌を見つけよう」のコラムを参考にしてください。
そのほかにも、ビタミンCは体に抗原が入ってきた時に対抗する抗体の反応を抑える物質を作るのに関係しています。
ビタミンCは蜜柑などの柑橘類の果物や、キウイフルーツ、ピーマンやブロッコリーなどの野菜に多く含まれます。
ただしビタミンCは水溶性ビタミンなので、水に溶けやすいため生で食べたり、スープなどで汁ごと召し上がっていただくのがおすすめですよ。
ぜひ、食事からも花粉症対策をしていきましょう!
-
小野 実桜
avivo株式会社 事業推進部 ヘルスケア事業グループ
管理栄養士
≪資格≫
管理栄養士/栄養士
睡眠栄養アドバイザー
管理栄養士国家資格取得後、フィットネスクラブにて栄養指導、特定保健指導、健康セミナー・イベント企画運営業務に携わる。現在はavivo株式会社にて、皆さまの気持ちに寄り添い、無理なく楽しみながら取り組めるような健康づくりの“キッカケ”を作れるよう、サポートに従事している。
≪Message≫
お仕事をするのも、好きなことをするのも“健康”が一番ですよね。日々の日常生活の中で少しだけ!
一緒に続けられることを見つけてみませんか?
皆さまの身体の不調を改善し、健康づくりのキッカケを一緒に考えていきましょう!