DOCTORビジネス健康術
一覧へ戻る熱中症が週末に起こりやすい理由
熱中症の多くは脱水症状
夏真っ盛り、都会の医療機関にも熱中症患者さんが多く来院されます。
熱中症という言葉はみなさん馴染みがあるものの、大きくは2つのタイプがあることをご存知でしょうか。
タイプ1は、直射日光や高温な室内での長時間作業などにより、脳の体温調整機能がやられてしまうものです。
高齢者と子どもに多く、体温は38〜40℃を超え重症化し死亡するケースもあります。
クルマの中に子どもが置き去りにされ意識がなくなったり、一人暮らしの高齢者が暑い自宅で倒れていたりというニュースの例はこちらに当たります。
タイプ2は、水分不足から重度の脱水となり、体内のイオンバランスや循環システムが崩れてしまうもので、全年齢に生じます。
若い人でも起こしやすく、実は世の中で発生している熱中症の多くがこの重度脱水症のタイプに当てはまります。
体温自体は正常なことも多く、こまめな水分摂取で十分に予防ができるものです。
レッドフラッグを覚えておこう
仕事や趣味で屋外に出ることが多く熱中症を心配されている方は、次の症状を覚えておくと良いでしょう。
熱中症や脱水があると、まず初めに口が乾き大量の汗が出ます。
口が乾いたら必ず水分摂取をして日陰で休憩をするように注意すれば、それ以上の進行を防ぐことができます。
次の段階ではめまいや立ちくらみが起こります。これらは要注意のサインです。
それを放置すると手足のけいれんやこむら返り、吐き気や頭痛などの症状が出現し、これらは熱中症の重症化の前兆(=レッドフラッグ)と呼ばれています。
こうした症状は必ず段階的に進行しますので、より前の段階の症状を自覚することが重症化を防ぐために大切なのです。
注意すべきはお盆明けと週末の午後
毎年の統計を見ると熱中症が起こりやすい時期は決まっており、梅雨明けとお盆明けに発生しやすいことが分かっています。
梅雨明けは急に気温が上がるため、お盆明けはお休みから仕事への環境変化に体がついて行かないことが原因で熱中症になりやすいようです。
最後に、熱中症がとても起こりやすくなる原因として、寝不足、脱水、朝食抜きの3大要因が有名です。
実はこれらをすべて満たすのが「飲み会の翌日」なのです。
週末に飲み会があり、その翌日も屋外作業や営業回りの予定が入っている方は、十分注意して水分摂取や休息を取りながら仕事を進めるようにしてくださいね。

-
内藤 祥東京ビジネスクリニック院長 北里大学医学部卒(M.D.) 慶應義塾大学大学院経営管理研究科卒(MBA) 沖縄県立中部病院で救急医療をトレーニング 沖縄県立西表西部診療所で離島医療を実践 専門は総合診療


コンビニ・レストラン・居酒屋