DOCTORビジネス健康術
一覧へ戻る生理関連の不調で仕事パフォーマンスが半分以下に
こんなに違う、”生理じゃないときのワタシ”と”生理中のワタシ”
多くの女性が悩まされる生理痛、生理のときって『仕事に集中できない』と思うことありませんか?『生理痛がつらいのに、仕事が終わらず残業に・・・』という方もおられると思います。
皆さまがお感じのように、生理痛や身体の不調に関して働く女性を対象としたアンケート調査(出典:日本医療政策機構. 働く女性の健康増進に関する調査 2018.)から4割以上の方が生理前や生理中の不調では仕事パフォーマンスが半分以下になるとの回答がありました。
生理トラブルによるパフォーマンス低下で生じる労働損失は年間4,911億円(出典:Tanaka E, et al.:J Med Econ. 2013;16(11):1255-1266.)とも言われています。生理トラブルは日本経済にも影響を与えている、といっても過言ではないかもしれません。
生理痛と賢く付き合い、もっと活躍できるワタシへ
仕事のパフォーマンスが低下してしまっても、生理とは切っても切れない長いお付き合い、その時だけガマンとあきらめずに、生理トラブルとうまく付き合っていく方法をみつけたいものです。
気になる生理トラブルは、まず一度婦人科で相談してみることが大切ですが、生理痛を和らげるために普段の生活でもできるセルフケアがあります。
生理痛を和らげるためのセルフケア
①ストレスをためない
②カラダを冷やさない
③バランスのよい食事をとる
④リラックスする時間をもつ
⑤自分のカラダのリズムを知る
なかでも身体の冷えは、血行不良をまねき、生理痛に限らず身体のトラブルの原因となることもあるので身体をときどき動かしたり、温かい飲み物を飲んだり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったり意識して身体を温めるようにしましょう。
一方で『生理痛がひどくて横になったまま動けない』、『つらくて会社を休んでしまう』というほど症状が重い方は要注意ですのでふだんの生活に支障をきたすような場合は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症といった病気が原因していることもありますので、ひどい生理痛を抱えている方は一度、婦人科の受診をおすすめします。