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2015.05.21健康術

その胃の痛み、ストレスだけが原因?

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最近、皆さんの胃の調子はいかがですか?

上司に怒られたり、取引先から不満を言われたり、または後輩の仕事のミスをフォローしたり、と胃がキリキリと傷むことはありませんか?胃のキリキリ感だけでなく、胃もたれ、吐き気、空腹時の痛み、食後の腹痛、食欲不振など、ビジネスパーソンの胃にまつわる悩みは後を絶ちません。仕事や人間関係のストレスが重なると胃の痛みも多くなります。しかし、その痛みをストレスだけのせいにして我慢していませんか?

その治療法はもう古い?

胃の痛みを引き起こす病気はたくさんあります。代表的なものとして、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが挙げられます。これまで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になると、医師は「ストレスを出来るだけ避けましょう」と生活指導をして、胃酸の分泌を抑える薬による治療を行っていました。胃薬を飲んで、暴飲暴食を避けて、ストレスから遠ざかれば軽快するだろう、と思っているビジネスパーソンの方も多いかもしれません。しかし、一旦は軽快しても、すぐにもとに戻ったり再発したりとなかなか治らない場合も多くあるのです。

実は、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者さんはピロリ菌という微生物に感染していることが多く、それが胃の痛みや潰瘍の再発に関係しているのです。したがって、ストレスを完全にフリーにしてもピロリ菌が棲み着いたままだと、胃の症状は完全には無くならない可能性があるのです。

日本人のピロリ菌感染者は約3,500万人といわれています。もはや国民病といっても過言ではありませんね。ピロリ菌は胃の粘膜に生息している微生物で、らせん形をした菌です。幼少時に一旦感染すると多くの場合、菌をやっつけない限り胃の中に棲み続けます。まず、ピロリ菌に感染すると胃の中で炎症が起こります。そして、感染が続くとその範囲が広がり、慢性胃炎へと進みます。この慢性胃炎が胃潰瘍や十二指腸潰瘍、委縮性胃炎、胃がんなどを引き起こす可能性が明らかにされてきました。

ビジネスパーソンも安心!ピロリ菌のやっつけ方

胃の中に棲み続ける怖い病原菌ですが、ピロリ菌をやっつける治療法が開発されました。その治療を実施すると、かなりの確率で慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍が再発しにくくなると言われています。ピロリ菌を薬で退治することを“除菌”といいます。忙しいビジネスパーソンには朗報で、内服薬を7日間続けて飲むだけの治療法です。入院も注射も不要です。

ただ、この除菌療法を始めるまえに、除菌療法の対象となる病気があるかを確認する必要があります。胃カメラまたはバリウム造影検査で胃潰瘍・十二指腸潰瘍・慢性胃炎のいずれかと診断されなければなりません。当然ながら、ピロリ菌に感染しているかどうかも同時に検査します。

さて、ピロリ菌の除菌療法は、2種類の抗菌薬と1種類の胃酸の分泌を抑える薬の合計3剤を服用します。1日2回、7日間服用する治療法です。病医院の外来で3種類のお薬をもらって、後は規則正しく飲むだけです。正しくお薬を服用すれば除菌療法は約75%の確率で成功します。1回目で除菌できなかった場合は、再チャレンジの治療法があります。一部を別の種類の薬に変えてまた7日間飲むのです。2回目の除菌療法では正しく薬を飲むと、約85%を超える確率で成功します。1回目、2回目の除菌療法を合わせた除菌率は9割を超えます。ただ、薬ですので当然副作用の懸念もあります。しっかりと主治医と相談の上服用下さい。

ピロリ菌の除菌療法は成功する確率がかなり高い治療法ですので、胃の痛みをストレスのせいにする前に、ご自身のピロリ菌感染をチェックしてみることをお薦めします。

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裵 英洙 (はい えいしゅ)

外科医、病理専門医として勤務医時代を過ごした後、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネス・スクール)で医療経営・ヘルスケアビジネスを学ぶ。在学中に、医療コンサルティング会社を設立。現在も臨床業務をこなしながら、医療機関経営コンサルティング・ヘルスケア企業アドバイザリー・ヘルスケア系ベンチャー支援業務などを行っている。『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』(ダイヤモンド社)など著書多数。

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