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2017.04.27健康術

渡航外来を受診する前に確認すべき3つのこと

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近年、ビジネスパーソンを中心に「渡航外来」または「トラベルクリニック」という外来に来られる方が急増しています。

渡航外来(トラベルクリニック)とは、海外出張や海外旅行で出国する方を対象に、おもにワクチンや医学的アドバイスを受けるための窓口です。

しかし、まだ一般的に認知されているとはいえず、初めて受診される場合には内科外来との違いに戸惑う方も少なくありません。そこで、渡航外来を受診する前に確認すべきことを3つにしぼってご紹介いたします。


できれば出国まで1ヶ月間の余裕をもって受診

まずは「受診する時期」についてです。できれば「出国まで1ヶ月間」の余裕をもって渡航外来を受診されることをオススメします。

渡航外来を受診する主な目的は、ワクチン接種のことが多いのです。

渡航外来で接種するワクチンには、2回または3回の接種が必要なものもあります。

その接種の間隔を少なくとも1週間空けなければならないワクチンもあります。

例えば、A型肝炎ワクチンはその間隔がさらに長く、1回目の接種から2週間以上空けて、2回目の接種をおこないます。

渡航する場所によって必要なワクチンの種類や数が異なりますから、時間的な余裕を持っての接種が必要なのです。(※)

※実際の接種方法については各医療機関でご確認ください。


したがって、複数のワクチンを完了するためには1ヶ月程度の準備期間があるほうが安心です。

もちろん、出国まで時間が残されていないからといって、渡航外来を受診できないわけではありません。

専任の医師が個別の状況や健康状態を考慮して、適切なワクチンと的確なアドバイスをおこなってくれるはずです。ぜひ一度相談してみてください。


診療費用が高額になる可能性を知っておく

次に「費用の支払」について確認します。渡航外来で受ける診察やワクチン接種などはすべて“ 保険診療外”です。

つまり、全額自費で、“保険証”は使えません。「3割負担」でなく「10割負担」になります。

さらに、渡航外来で接種するワクチンの中には1本あたり1万円以上するものもあります。

したがって、複数のワクチンを同時にうけると、費用は数万円以上となることもあるのです。


そこで、多額の現金を持ち歩かない人は、渡航外来に行く前にクレジットカード払いができるかを電話で確認してみるのもいいでしょう。

クレジットカードが使えない場合は、事前に必要な金額を確認して用意する必要があります。


自分の母子手帳をチェック

渡航外来は”海外でかかる病気”を予防するワクチンを接種するために受診します。

それだけでなく、“日本でもかかる病気”を予防するもっと大切なワクチンの接種歴を確認するチャンスにもなります。


みなさんは子どものときにたくさんのワクチンを接種したことを覚えていますか?

実は、この母子手帳の中にあるワクチンが”予防”という意味では重要なのです。

世界保健機関(WHO)でも「誰もが受けるべきワクチン」として位置づけられています。

とくに、はしか、三日ばしか(風しん)、水ぼうそう、おたふくかぜの4つは感染すると重症化するリスクがあります。

また、子どもへの感染で後遺症を残すこともあります。


自分だけでなく、家族の健康を守るという点でも、これらのワクチンの接種漏れがないか確認することが大事です。渡航外来に行く際に同時にチェックしましょう。  


今回は、渡航外来を受診するときのポイントをお伝えしました。これらを事前にチェックして、より有効に渡航外来をご活用ください。



AUTHOR
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岩本 修一

ハイズ株式会社 人材育成戦略部長
内科医(総合診療医)
Certificate in Travel Health®(国際旅行医学会認定資格)
2008年広島大学医学部医学科卒業。内科医として内科診療や渡航外来、医学教育に従事。医療職に対してコミュニケーション学やEBM、プレゼンテーションの教育に携わる。2016年より現職。

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