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一覧へ戻る鉄分をしっかり摂取!隠れ貧血を撃退!
貧血とは診断されなくても「なんとなくだるい」と感じることはありませんか。
今回は「隠れ貧血」についてのお話です。
隠れ貧血とは
貧血は、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが減少した状態です。へモグロビンは、全身に酸素を運ぶ役割をしているため、これが減少すると酸欠状態になり、めまい、動悸、息切れ、だるさなどの症状が現れます。
女性の貧血の約7割はヘモグロビンの材料になる鉄が不足した「鉄欠乏性貧血」であると言われています。一般的に血液検査でヘモグロビンの値が低いと貧血と診断されますが、ヘモグロビンの値が正常なのに貧血のような症状が現れるという場合は「隠れ貧血(潜在性鉄欠乏性貧血)」である可能性があります。
鉄はヘモグロビンの材料として血液中に蓄えられますが、一部は肝臓や骨髄などにも「貯蔵鉄(フェリチン)」として蓄えられます。
血液中の鉄が不足するとこの貯蔵鉄から補われ、貯蔵鉄も不足すると「隠れ貧血(潜在性鉄欠乏性貧血)」につながると言われています。
血液検査で隠れ貧血の指標になるのは「フェリチン」という値ですが、健康診断などの一般的な検査項目にはなく、見逃される場合があります。
貧血のような身体の不調がなかなか改善されない場合は、一度血液検査を受けてみるのも良いですね。
貧血予防の食事
貧血予防には、ヘモグロビンの材料になる鉄分をとることが効果的です。
鉄分は動物性食品に豊富なヘム鉄(レバー、赤身の多い肉・魚、アサリなどの貝類)と植物性食品に豊富な非ヘム鉄(ホウレンソウ、小松菜などの青菜、豆腐などの大豆製品)があります。ヘム鉄は非ヘム鉄の5倍の吸収率があるので、積極的にとりましょう。非ヘム鉄でも野菜に豊富なビタミンCや肉・魚・卵・大豆製品に豊富なタンパク質と一緒にとると吸収率が上がります。
常備できる鉄分食材
● アサリの水煮缶
クラムチャウダーや炊き込みご飯などにそのまま使うことができます。
● かつおぶし
かつおは赤身の多い魚で鉄分豊富です。手軽にご飯に乗せたりお浸しにかけることができます。
鉄分を阻害する飲み物に注意
緑茶やコーヒー、ワインは鉄分の吸収を阻害するタンニンが多く含まれています。鉄分を意識してとる時には一緒にとることは避けた方がよいです。
沢山汗をかいた時にも意識して鉄分を汗からも鉄分は流れていきます。ホットヨガや汗をかくような激しい運動をした場合は意識して鉄分をとるようにしましょう。
極端なダイエットでの食事制限には注意
ダイエットなどで食事制限をすると栄養不足になり、鉄分もうまく補えていない可能性があります。無理なダイエットは控えて、3食バランスよく食べるようにしましょう。