COLUMN健康コラム
一覧へ戻るお正月料理とお酒について
お正月で食べるものといえばおせち料理。おせち料理の特徴とこの時期機会が多くなるお酒について理解し、健康的にお正月を乗り切りましょう。
おせちのいわれ・栄養価
おせち料理にはそれぞれおめでたい意味やいわれがあります。一つ一つの料理の意味を知り、縁起良く新年をスタートさせましょう。
また、料理ごとの栄養についても紹介します。
●黒豆
いわれ:豆はまめまめしいという意味で、家族が1年まめで元気に過ごせますようにという願いがこもっています。
栄養:黒い色素はアントシアニンといい、抗酸化作用があり動脈硬化の予防になります。
●伊達巻
いわれ:昔は本のような読み物を巻物と呼んでいたため、文化の発展を表していると言われています。
栄養:擦った白身魚と卵を使用して作る為、白身魚のEPAやDHAが豊富です。
●数の子
いわれ:数の子はにしんの卵です。多くの卵を持つことから「子宝」「子孫繁栄」という意味を持っています。
栄養:血栓を防ぎコレステロールを下げるEPAやDHAが豊富です。
●栗きんとん
いわれ:きんとんは「金団」と書き、金の集まった財宝という意味です。今年も豊かな生活が送れますようにという願いがこもっています。
栄養:栗きんとんに含まれる栗にはむくみを摂るカリウム、さつま芋には免疫力を高めるビタミンCが豊富です。また、どちらにも食物繊維が豊富です。
●紅白なます
いわれ:人参の赤と大根の白で、紅白のお祝いの水引を表したものです。平和を願う縁起物です。
栄養:大根には消化を助けるアミラーゼが豊富です。お酢には疲労回復効果があります。
●えび
いわれ:茹でたり焼いたりするとえびの背が丸くなることから、腰が曲がるまで健康でいられますようにという願いがこもっています。
栄養:コレステロールを下げるタウリン豊富です。赤いえびの色素はアスタキサンチンといい、抗酸化作用があります。
おせち料理は長く保存が出来るように味が濃く作られていて、糖質・塩分が多いものが多いです。特に黒豆・栗きんとん・伊達巻はお砂糖を沢山使用していて、箸が止まらなくなるといつの間にか体重増加の要因に。ご家庭で食べる際は大皿盛りではなく、食べる分を各々小皿に分けるスタイルをとられると食べ過ぎ防止になります。紅白なます・煮しめ・たたきごぼうなどの野菜料理は比較的低カロリーの為お勧めです。
お正月のお酒
自宅でお正月を過ごす場合、時間があるとゆっくりお酒を楽しみ、いつの間にか飲み過ぎていた・・・ということも。
節度ある適度な飲酒量は純アルコールで20g(ビール中瓶1本、日本酒1合、ウィスキー80ml、ワイングラス2杯、焼酎1/2合のいずれか)です。特に女性は、男性に比べアルコールの代謝スピードが遅く、半分の10gが適度な量と言われています。また、糖質のない蒸留酒なら太らないと思われがちですが、焼酎、ウィスキーなどの蒸留酒はアルコール度数が高く、アルコールそのものにも1g当たり7kcalと脂質の1g当たり9kcalについで高カロリーで(糖質・タンパク質は1g当たり4kcal)、飲み過ぎると脂肪の合成を促進させてしまいます。
お酒を楽しむ時は、お酒と交互に水を挟んだり、水やお茶をたくさん入れて割り、ゆっくり楽しむ、飲む時間をしっかり決めるなどして、体に負担のない飲み方で楽しみましょう。