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一覧へ戻るお盆の前に知っておきたいエコノミークラス症候群
盆休みなど長期休暇での外出で、車や飛行機の長時間座位が続いた状態で起こりやすいエコノミークラス症候群。原因と対策を紹介いたします。
エコノミークラス症候群とは
窮屈な座席で長時間同じ姿勢のままでいると、血の流れが悪くなり血管の中に血のかたまりが作られ、そこに痛みや腫れが生じることがあります(深部静脈血栓症)。血のかたまりがはがれ、肺の血管につまると、胸が痛い、呼吸が苦しいなどの症状をおこします(肺塞栓症)。肺塞栓症は、程度が重いと死亡する可能性もある重大な病気です。車や飛行機の狭い座席(エコノミークラス)で長時間座っていて、急に立ち上がったときなどに発症することが多いことから、「エコノミークラス症候群」とも呼ばれています。
症状
足や膝が腫れて、ふくらはぎや大腿部に激しい痛みが出ます。また、特に脚の太さの左右差に気付いたようなときには、最寄りの医療機関に相談ください。
今までに感じたことのないような歩行時や階段での息切れ、胸や背中の痛み、動悸などを自覚するようであれば、肺血栓塞栓症の可能性がありますので、速やかに医療機関を受診しましょう。
予防策
・長時間の移動でトイレが心配になると水分を控えてしまいがちですが、血の巡りをよくする事で血栓予防になります。こまめにとりましょう。
・ゆったりした服を着るようにしましょう
・時々軽い足の運動をしましょう。かかとの上げ下ろしやふくらはぎをもむだけでも効果があります。
予防のための足の運動
①足の指でグーをつくる
②足の指をひらく
③足を上下につま先立ちする
④つま先を引き上げる
⑤ひざを両手で抱え、足の力を抜いて足首を回す
⑥ふくらはぎを軽くもむ
※無理をせず、ご自身の体調に合わせて行ってください。