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2015.07.15ピックアップ

本当に良い病院の選び方 【第3回】

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最新治療法より診療ガイドラインを知っておく

テレビの情報番組などで「必見! みるみる○○が解消する最新治療法」といった特集をよく見かけます。

こうした番組で紹介された途端、その医師のいる病院の電話が鳴り止まなくなり予約が1年先まで埋まってしまうということも珍しくありません。


それほど多くの人が、新しい医療技術、最新の治療法といったものに興味関心を持ち「もしかしたら、抱えている悩みが解消できるのではないか」と期待を抱いているのでしょう。

もちろん、そうした情報も一概に否定されるものではありません。


ただ、どのような疾患でも共通して言えることですが、どんな状態の患者さんの疾患と悩みもすぐに解決できるような〝夢の治療法〟というのは存在しません。

その代わりに、医療現場で重視されているのが、最大限に多くの患者さんに適切な治療効果をもたらすことができる「診療ガイドライン(標準療法)」というもの。


一部の限られた患者さん、多額の治療費を使える患者さんだけに適用できる治療法ではなく、根拠に基づいた、今もっとも高い確率で最善の結果をもたらすことができる治療法を誰もが受けられるのが「診療ガイドライン」です。


この「診療ガイドライン」は、根拠に基づく医療を提供するための最新の情報を、それぞれの疾患の専門家の手によってまとめたものですが、同じ情報を患者の側も持っておくことで「共通の認識、理解」をベースに、自分が望む結果を得るための医師との共同作業を行うこともできます。


医師が一方的に治療法を決めてしまって、それがほんとうに根拠のあるものなのか、自分に合っているものなのか分からない。そんな不満や不安を解消するためにも、自分や家族の疾患についての最新の「診療ガイドライン」を知っておくことは有効な手段になるでしょう。


この「診療ガイドライン」は厚生労働省委託事業としてEBM(根拠に基づく医療)普及推進事業により公開されている「公益財団法人 日本医療機能評価機構」が運営するサイト、医療情報サービス事業Minds(マインズ)で誰でも見ることができます。


きちんと説明をしてくれる医師の見分け方

どんな医師が良い医師なのか。実は、医師のことは、同業の医師がいちばんよく分かっています。



そこで「医師であるあなたが、この人を紹介したいというような医師は?」というアンケートをしてみると、こんな答えが返ってきました。


「ちゃんと説明をしてくれる医師」


意外かもしれませんが医師も患者さんと同じように「疑問に耳を傾けてくれる人」「なぜ、そういう話をするのかを汲み取ってくれる人」が、良い医師だと考えているわけです。

 

こういった医師に共通しているのは、自分を含めた状況を客観視できる能力が高いという点。

自分の行う診療に対しても「外から」の眼を持って、ほんとうにそれが望ましいのかどうかを検証できている。患者さんに対しても、本人が気づいていなかったり見えていない「外から」の眼で、足りないところを補いアドバイスができる。


そういった姿勢の医師であれば、一方的に診療して終わりではなく、状況を客観視して足りないものを埋めるために「耳を傾ける」ということを必ず行うものです。


「自分がこのやり方がいいと思ったからこうしている」

「自分が忙しいから」

「自分が上に行きたいから」


病院や医師と接するなかで、やたら「自分が」が多い医師、自分の主義や都合で動かそうとする医師は付き合うべきかどうか考えたほうがいいかもしれません。


「自分が」が主語なのか「患者さんが」が主語なのか。言葉ひとつでも、きちんと説明してくれる医師、患者さんの意図を汲み取ってくれる医師かどうかを見極めるポイントになるということです。


たとえば退院のタイミングについて「家に手すりを取り付ける工事があと1日かかるので、1日待ってほしい」というようなケースでもそうです。


「自分が」の多い医師ではなく、状況を客観視できる医師なら「当然、そのほうが患者さんのためになる」と判断して退院指示を調整するはずです。

また、手術がうまくいかなかった原因を、自分の腕の問題にせずに、「患者さんは運が悪かった」「ついていなかった」と言ってしまう医師は危険です。


一緒に共通のゴールに向かって進める医師やスタッフかどうか見分けるときに参考になるモノサシは以下のようなものがありますから、注意してみてください。


・患者や家族の質問や疑問を受け付けているかどうか

・接しているときの言葉遣いや態度はどうか

・話をするときにこちらの目を見てくれているか

・専門用語ではない分かりやすい言葉を使っているか

・検査や薬の話ばかりではなく生活全般の話をしてくれるか

・自分ですべて解決しようとせずチーム力を提供してくれるか

・患者がつらいとき苦しいときに寄り添う気持ちがあるか

・他の医師や病院の話もふつうにできるか

・ときには真剣に厳しいことも言ってくれる

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