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2017.12.14健康術

実は多い!? 海外出張中の交通事故

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海外での視察や商談を無事に済ませ充実した海外出張を終えようとした最終日、出張先で交通事故にあってしまったとしたら残念でなりません。

実は、持病のないビジネスパーソンが海外出張先で死亡する原因として最も多いのが「交通事故」なのです。


今回は、海外出張が多い方は必読の、海外での交通事故についてお伝えします。

交通事故による死亡リスクは日本の2倍以上

平成28年版交通安全白書によると、日本の人口10万人あたりの交通事故死亡者数は3.8人で、世界で第10位です。
一方、韓国は10.1人、米国は10.2人となっています。
つまり、韓国や米国では交通事故による死亡リスクは日本の2倍以上です。
さらに、交通インフラの整っていない途上国では、交通事故死亡リスクが先進国と比べて 10〜数十倍以上にもなるといわれています。

国が異なると交通ルールやマナーも様々です。
海外で交通機関を利用するビジネスパーソンの方はまずこの基本をしっかりと頭に叩き込んで渡航しましょう。

旅行者は交通事故リスクが上がる?

自国での生活に比べて、海外滞在中は交通事故に遭いやすいといわれています。なぜでしょうか?
外的要因と内的要因の両方にその理由があります。
まず、外的要因では交通システムのちがいがあります。
たとえば、日本では左側通行を基本にしていますが、海外では右側通行を採用している国もあります。
右側通行の国で車を運転していても、右折時に左側車線に入ってしまうなどは比較的よくおこるミスです。
対向車が走行中なら正面衝突の大事故になります。

歩行者でも道路を横断する際に、左側確認を怠って事故に遭ってしまう場合があります。
国によっては、ガードレールやカーブミラーなどの交通インフラが整っていないことも原因のひとつになります。
内的要因としては、旅の疲れで注意散漫になってしまう、旅の開放感でスピード違反や飲酒運転をしてしまう、つい油断してシートベルトやヘルメットをつけ忘れるなど、個人に帰結するものが大半です。

交通事故予防の基本は「余裕」

まず、海外出張ではいつも以上に「時間」と「心」の余裕を持つことで交通事故を回避できます。
急いでいるときは誰しも不注意になってしまうものです。
海外滞在時は、いつもより5〜10分の「時間的余裕」をもちましょう。
道路を横断するときは、いったん立ち止まって左右確認をしましょう。
立ち止まることで「心の余裕」の質はより上がります。

筆者自身、歩行者の無理な横断や車の運転の荒さなど、交通マナーの違いにイライラして慎重さを欠いてしまい、あやうく車にひかれそうになった経験があります。
「心の余裕」は海外旅行の必携アイテムです。

万一に備えて「海外旅行保険」と「ワクチン」

最後に、万一の事故の備えについても2つのポイントを押さえておきましょう。

1つ目は、海外旅行保険です。
もし事故に遭ってしまった場合、保険に入っていないことが理由で適切な治療・適切な医療機関受診が選択できなくなり、大きな事態に発展する可能性があります。
(海外旅行保険についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください→ 医療の観点で考える「海外旅行保険」の選び方入門)

2つ目は、ワクチン接種です。
交通事故に巻き込まれた場合や海外での治療の際に感染リスクが高まるのが、破傷風とB型肝炎です。
海外では衛生状態が悪い国はまだまだ存在します。この2つはワクチンで予防可能な感染症です。
ぜひ海外に渡航する前に接種を済ませましょう。
無事に帰国するまでが海外出張です。
一流のビジネスパーソンは大事な商談やプロジェクトの本丸だけでなく、出張先での滞在全般に注意を払っておられます。
海外出張を気持ちよく送るためにも交通事故を防ぐ意識をしっかりと持ちたいものです。

AUTHOR
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岩本 修一

ハイズ株式会社 人材育成戦略部長
内科医(総合診療医)
Certificate in Travel Health®(国際旅行医学会認定資格)
2008年広島大学医学部医学科卒業。内科医として内科診療や渡航外来、医学教育に従事。医療職に対してコミュニケーション学やEBM、プレゼンテーションの教育に携わる。2016年より現職。

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