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2015.04.15健康術

睡眠を制する者はビジネスを制する

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多くのビジネスパーソンが体調の悩みや不安を抱えながら仕事をしています。私は医師として診療していますと、ビジネスパーソンから「疲れが取れない」「日中眠気が取れない」「集中力が続かない」「日々のパフォーマンスが向上しない」など多くの悩みを耳にします。

そこで、本連載では、医師兼経営コンサルタントの視点から、現場でよく聞くビジネスパーソンの悩みとその解決策を医学的見地もまじえてお伝えしたいと思います。

寝不足によるデメリット

さて、「春眠暁を覚えず」と言いますように、春は眠い方が多いようです。そこで今回は、ビジネスパーソンと睡眠について考えてみましょう。「睡眠を制する者はビジネスを制する」と言われるほど、睡眠は翌日のビジネスのパフォーマンスに影響します。寝不足で仕事をしていると頭がボーッとする、何を聞いても頭に入らない、目がしょぼしょぼしてPCの画面に集中できない、などのご経験はありませんか?

実は、寝不足は記憶力や思考力を奪います。寝不足からくるビジネスパーソンにとっての弊害は大きく3つあります。

①集中力の欠如
②記憶力の低下
③思考力の低下

いずれも仕事のパフォーマンスに直結しますね。仕事上の能率や生産性の低下を生じるだけではありません。営業の方や外回りの方は自動車をはじめ交通事故や駅での転落事故のリスクもあります。さらに、工場で働く人の場合は産業事故の危険性も無視できません。一瞬一瞬が勝負のビジネスの現場です。ちょっとの気の緩みや思考力の低下が重大な結果を引き起こすこともあります。

また、睡眠不足は、全身倦怠感、頭重感、不安、イライラなど身体的・精神的に影響を及ぼすだけでなく、血圧や血糖や中性脂肪の値を上昇させ、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病のリスクを増大させます。そうなると、将来的に動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞の危険性まで高めてしまうのです。睡眠不足が続くと、免疫力を低下させ、風邪やインフルエンザなどの感染症にもかかりやすくなると言われています。

寝不足にならないために

では、睡眠不足はどのように解消したらよいのでしょうか?
実は日々の生活習慣にその鍵が隠れているのです。今回はそのうちの一つ、「寝る前の夕食ドカ食い」に焦点を当ててみましょう。

読者の皆さんの中には、夜も仕事をして遅くに帰宅してすぐに夕食を摂り、食べ終わったらもう寝る時間、という方はいませんか?これは、睡眠不足になる典型的なパターンの一つです。胃の中に食べ物が多い状態でベッドへ行くと、消化活動のために就寝後も胃は一生懸命に働き続けます。特に、お肉や脂肪を多く含んだ揚げ物などを消化するには数時間かかると言われています。つまり寝る直前にこうした重い食事をしてしまうと、胃が活発に動きぐっすり眠ることはできないのです。

良い睡眠のためには、少なくとも眠る3時間前までに食事を済ませるよう心がけることが理想です。残業をして帰宅が遅くなることが分かった時点で、軽くお腹に何か入れておくだけでもドカ食いを避けられます。そして、帰宅後に夕食を食べる場合は、おかゆやうどんなどの出来るだけ消化に良いものを意識して食べることで空腹感も満たされます。

良い睡眠の習慣作りはベッドに入る前から始まっているのです。翌日に気持ち良い目覚めで一日をすっきりと乗り切るためには、前日の夕食を見直すことがおすすめです。

AUTHOR
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裵 英洙 (はい えいしゅ)

外科医、病理専門医として勤務医時代を過ごした後、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネス・スクール)で医療経営・ヘルスケアビジネスを学ぶ。在学中に、医療コンサルティング会社を設立。現在も臨床業務をこなしながら、医療機関経営コンサルティング・ヘルスケア企業アドバイザリー・ヘルスケア系ベンチャー支援業務などを行っている。『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』(ダイヤモンド社)など著書多数。

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