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2015.04.14ピックアップ

本当に良い病院の選び方 【第1回】

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ランキングには要注意

週刊誌などのメディアで毎年のように発表される「病院ランキング」。日本では、病院や医師の技術レベルや医療サービスを測れるデータが少ないために、さも、こうしたランキングが意味のあるもののように捉えられています。
ですが、一歩引いた視点から俯瞰してこのランキングがつくられている状況を考えると、必ずしも、このランキングが「正解」とは限らないことが見えてくるのです。

たとえば、一部の専門家や医師が〝監修〟しているものの、どう考えても専門外の医師がランキングを評価していたりするのは、やはり疑問が残ります。
また、がん治療などでランキング上位にくる、いわゆる日本のがん治療の権威とされる病院なども、すべての患者さんにとっていい病院とは限りません。

ある意味で、がん治療などでランキング上位の病院は、がんそのもののエキスパート病院ですから、他の疾患を抱えている患者さんにとって使い勝手のいい病院とはならないケースも出てきます。
仮に高血圧や糖尿病などの合併症を多く抱えた高齢の患者さんであれば、そうした疾患に対する治療でも、評価できるデータを出している病院で同時にがん治療も行ったほうがいいかもしれないのです。

最近は、そうした合併症を抱えたがん患者の「がん治療」を進めるために「総合内科(診療科)」を開設する病院も増えていますが、どのように機能しているのかも調べたほうがいいと思います。

大事なことは「病院ランキング」には恣意的な側面もあると理解しておくこと。有名大学進学率ランキングと同じで、もともと「患者として優秀」な人が集まる病院であれば、それだけランキングを高く維持することもできるのです。

ランキングは多面的にみよう

病院ランキングをみるときに、もっとも足りないものは「多面性」です。私たちはどうしても、ランキング形式で発表されると「上位だから安心」というように、多面的な思考を忘れてしまう傾向があります。
たとえば、患者数が1位という面だけをみて評価すると、じつは、その背後にある「患者数増加による診察の満足度低下」という面を見逃すかもしれません。

このように、人間が自分に都合のいい、好ましい情報だけに注目して、それ以外の情報を排除してしまうことは「認知バイアス」とも呼ばれますが、ランキング情報をみるときは、特に気をつけたほうがいいポイントだと思っておくほうがいいでしょう。

他にも、単純に「その時点でのランキング」だけをみて優劣を決めつけてしまうことも危険です。たとえば、すい臓がんの手術件数をみたときにA病院では年間45件、B病院では35件だったとしましょう。単純に比較すればA病院のほうが優秀かもしれないのですが、じつはA病院は時間軸でみると、年々、手術件数が減少していて、B病院のほうは少しずつ上がってきているというケースもあります。

これは実際にあったケースですが、従来、手術件数が多く優秀とされてきたがん治療で有名なある病院で麻酔医が辞めて、減ってしまったため手術数が減り、手術待ちの期間が伸びて2~3カ月待ちとなったことがありました。

そうしたケースも考え合わせると、じつは、現時点でのランキングは下位でも、時間軸でみて手術件数が増加傾向にある病院を選んだほうがいい場合もあるということです。

手術待ち期間などの情報も、最近では積極的に最新状況をホームページなどで開示する病院も増えているので、ランキングだけをみるのではなく多面的な評価のひとつとしてチェックしましょう。

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